「小さな違いが子どもたちの未来を変える!水道水のフッ化物濃度と虫歯予防の新事実」
デンタルクリニックオアシスのブログをご覧の皆様、こんにちは。歯科衛生士の相沢です。本日は驚きの健康情報をお届けします。

私たちの身近な存在でありながら、その価値をあまり知られていない水道水にスポットライトを当てた東京医科歯科大学の新たな研究についてご紹介します。5月24日に発表されたこの研究によれば、水道水中の天然フッ化物濃度が0.1ppm高いと、子どもの虫歯が3%少ないという、子どもたちの健康にとって大きな意味を持つ発見がありました。
この結論は、日本の出生コホートデータを分析した結果、天然フッ化物濃度が高い地域の子どもたちは虫歯が少ないことが判明したことから生まれました。子どもたちの笑顔を守る一助となるこの研究は、東京医科歯科大学大学院の松山祐輔准教授らの研究グループによるもので、その成果は国際科学誌Community Dentistry and Oral Epidemiologyに掲載されています。
以前春日さんが書いたように水道水フロリデーション(水道水へのフッ素添加)はアメリカなどで広く行われており、そのう蝕(虫歯)予防効果と安全性は科学的に証明されています。しかし、現在、日本ではこの取り組みは行われていません。その一方で、我々の水道水には天然のフッ化物が含まれており、その濃度には地域による違いがあることが知られています。
松山准教授らの研究グループは、天然フッ化物濃度と子どもの虫歯との関連を調査することを目指してこの研究を行いました。そして、驚くべき結果が得られました。フッ素濃度が高い地域に住む子供たちは、虫歯治療を受ける割合が実際に低いのです。
日本の子どもを対象とした調査データからは、5.5歳から12歳までの34,998人のう蝕治療経験の有無が確認され、フッ素濃度が高い地域に住む子どもたちは実際にう蝕治療を受ける割合が低いことが明らかになりました。
つまり、この研究結果から、水道水中のフッ化物濃度の違いが、子どもたちのう蝕の地域差の原因の一つになっていることが示唆されました。
虫歯は、世界でもっとも多い病気の一つで、日本でも子どもの3人に1人以上が虫歯になっています。世界各国では、フッ素配合の歯磨き剤が広く普及し、水道水フロリデーションが実施され、約60カ国の4億人以上がその恩恵を受けています。
今回の東京医科歯科大学の研究結果は、我々の日常生活の中にある水道水が子どもたちの口腔健康に及ぼす影響を再評価するきっかけとなることでしょう。虫歯予防のための水道水フロリデーションは、子どもたち全体に恩恵を与える可能性があり、日本でもこれが実施されることで、虫歯罹患率の低下につながることを期待します。
子どもたちの未来を守るためにも、私たちの身近な水道水に潜む力を再認識し、より健康的な生活を実現するための一助としましょう。これからも、健康に関する最新の情報を提供し続けますので、ご期待ください!