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2026.04.10
オアログ

防災は「特別な人の仕事」ではない──オアシスが備える理由と、スタッフを守るための指針

こんにちは。医療法人ハピネス デンタルクリニックオアシス理事長の大熊です。

今回は、私が防災意識をこれまで以上に高め、「医院として本気で備えよう」と決めた理由、そしてオアシススタッフの皆に共有した災害時の対応指針と、備蓄の大切さについて、ブログとしてまとめます。

私が防災対策を"本気でやろう"と思ったきっかけ

防災対策を頑張ろうと思った一番の理由は、オアシスのスタッフであるTC伊藤さんのご家族の話にあります。

伊藤さんの息子さんのA君は、4年前に陸上自衛隊に入隊しました。きっかけは、令和元年(2019年)の台風19号です。この台風で松代地区が浸水した際、救援に来た自衛隊の勇姿を目の当たりにし、「自分も誰かの役に立ちたい」と強く心を動かされ、高校卒業と同時に入隊を決意したと聞いています。

そして、兄の背中を見て育った妹のRちゃんも、この春、航空自衛隊に入隊しました。

私の子どもより年下の若者たちが、自分の人生をかけて「皆のために働く」決意をし、日々の厳しい訓練に挑み続けている。その姿を知ったとき、私は強く思いました。

有事のとき、彼らの手を煩わせる側になってはいけない。

助けてもらう前に、自分たちで備えられることは、自分たちで準備しなければならない。

これは、立派な話をしたいわけではありません。ただ、現実として「災害が起きた瞬間に、すべてが止まる」可能性がある以上、私たちは"受け身"ではいられないのです。何かあったときに、彼らの足手まといになってはいけない。私はその一点で、防災に向き合う覚悟が決まりました。

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オアシスの災害時対応指針:最優先は「医院」ではなく「スタッフの生活」

ここからは、スタッフに共有した内容を、分かりやすく整理します。オアシスが掲げる災害時の基本方針は、はっきりしています。

基本方針:医院の継続より、スタッフと家族の生活再建を最優先する

大規模災害が起きたとき、医院が動くかどうかよりも大切なのは、スタッフとその家族が安全で、生活を維持できることです。当院は「経営を守るために無理をさせる」判断はしません。

災害時に守るべき約束(スタッフ向け指針)

1)まずは自分と家族の安全確保

災害が起きたら、最優先は自分と家族の命と安全です。無理に出勤しないでください。出勤の可否は各自の判断に委ねます。交通が寸断される、家族のケアが必要、家の片付けが必要...そういう状況で出勤を求めることはありません。

2)医院の開院可否は理事長が判断し通知

診療を休止するのか、縮小するのか、再開するのか。その判断は理事長が行い、その都度連絡します。特に大規模災害が起きた場合、停電や断水で少なくとも72時間程度は診療停止になることが想定されます。

ただ、被害の規模や範囲は予測困難です。状況が落ち着いた時点で、可能な範囲で協力をお願いします。

3)連絡手段は複線化(ChatWork / LINE / SMS)

災害時は、電話がつながらないことが普通に起こります。そのため、当院の連絡は以下を併用します。

  • ChatWork
  • LINEグループ
  • SMS(ショートメッセージ)

連絡が取れない場合は、安全が確認できるまで出勤不要とします。

4)給与保障:原則、最低3か月は通常給与を維持

ここは大事なところなので明確に書きます。災害発生後、原則として最低3か月間は、診療の状況や出勤の有無にかかわらず、通常給与の支給を維持します。減額や後払いは原則として行いません。この期間は有給休暇とは別扱いで、有給消化にはしません。

状況に応じて、追加の生活支援も検討します。

(災害時にいちばん困るのは「お金の不安」です。ここを少しでも減らすのが、医院としての責任だと考えています。)

5)医院備蓄は必要に応じて配布し、生活支援拠点を目指す

医院に備蓄している水・食料・生活物資は、必要に応じてスタッフに配布します。オアシスは、可能な範囲でスタッフの生活支援拠点として機能することを目指します。

6)困ったことは遠慮なく相談してほしい

生活面、勤務面、不安や困りごとがある場合は、遠慮なく理事長に相談してください。個別の事情に応じて、柔軟に対応します。

7)方針は見直すが、基本は変えない

災害の規模や社会状況に応じて方針は適宜見直します。ただし、「スタッフの生活を最優先する」という基本方針は変わりません。

(次回に続きます)

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