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2024.04.22
オアログ

16時間断食と口腔の健康:インターミッテント•ファスティング

長野市にある歯科医院デンタルクリニックオアシスの歯科衛生士、今井です。今回は「16時間断食と口腔健康:虫歯リスク低減の可能性」についてお話しします。

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実はオアシスのクマ先生も昨年から続けていますが、最近健康やダイエットのために「16時間断食」を実践する人が増えています。16時間断食(インターミッテント・ファスティング)とは、24時間のうち16時間は食事を摂らず、残りの8時間で食事をする食習慣です。食事を摂る8時間の間は何をどのくらい食べるなどの制限は一切ありません。しかしこの方法は、体内の代謝を改善し、体重を減らし、健康を促進すると言われています。クマ先生もこの生活を昨年の年末からおよそ5ヶ月間行って、体重は6〜7kg落ちたらしいですよ。

しかし16時間断食はただ単に体重管理の手段ではありません。実は、この食習慣が虫歯のリスクを減らす可能性があるのです。今回は、16時間断食が口腔健康に及ぼす影響について、新たな視点で見ていきましょう。

口腔へのポジティブな影響

  1. 再石灰化の促進: 長時間食事を摂らないことで、糖分の摂取頻度が減少します。以前のブログにもステファンカーブの話を書きましたが、糖分が入ることで口腔内のPHが下がり歯は脱灰(歯質のカルシウムが抜けて歯が溶ける事)します。逆に糖分がない環境下では唾液による歯のエナメル質の再石灰化(歯にカルシウムが吸着され補修される事)が促進されることが期待できます。これにより、虫歯のリスクが低減される可能性があります。
  2. 口腔環境の改善: 食事の間隔が長くなることで、食後の酸性環境が減少し、口腔内のpHバランスが保たれやすくなります。

考慮すべき点

  1. 口腔の乾燥: 長時間食事をしないことで唾液の分泌が減少し、口内が乾燥しやすくなるため、水分補給が重要です。水分補給はお水やお茶、無糖のコーヒーやレモン水などがお勧めです。
  2. 口腔ケアの重要性: 断食中も、定期的な歯磨きやフロスを使った清掃は必要です。決して歯を磨かなくても良い訳ではありません。

まとめ

16時間断食は、全身の健康だけでなく口腔健康にも良い影響を及ぼす可能性があります。虫歯リスクの低減という点において特に注目されるべきです。しかし、乾燥や清掃の問題も考慮し、バランスの取れた口腔ケアを心がけましょう。


ここまでこの記事をお読みいただき、ありがとうございます。皆様の健康な口腔生活のために、私たちは常に最新の情報を提供する努力を続けています。デンタルクリニックオアシスでお会いできることを楽しみにしています。

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