こんにちは、デンタルクリニックオアシスの歯科衛生士主任、並木です。今日は、口腔ケアがどのように脳の健康に影響を与えるかについてお話しします。

口腔ケアは、ただ口臭を防ぎ、歯を白く保つだけのものではありません。口腔内の健康は全身の健康に直結しており、特に私たちの脳の健康と深く関連しています。
一つ目のつながりは、「歯周病」と「認知症」の関係です。歯周病は口腔内の感染症で、適切なケアがなされないと慢性的な炎症を引き起こします。この炎症は血流を通じて全身に影響を与え、研究によれば認知機能の低下やアルツハイマー病のリスクを増加させる可能性があります。マウスを使った研究では、中年のマウスに歯周病菌を与えた結果、マウスの脳内にあるアルツハイマー型認知症のような病態を引き起こす異常なたんぱく質のアミロイドβが10倍に増え、記憶力が低下したそうです。
二つ目のつながりは、「口腔内の細菌」と「脳卒中」の関係です。口腔内の細菌は、不適切な口腔ケアにより増殖し、血流に入ると血管を炎症させ、血栓を形成する可能性があります。これが脳に達すると、脳卒中の原因となります。アテローム型動脈硬化と歯周病菌の関係は次のようなものです。歯周病原細菌(主にPorphyromonas gingivalis;Pg)の感染によって局所における歯周炎症が重度に進行すると、血管内皮細胞に障害を起こしアテローム(粥腫)の形成促進に寄与すると言われています。一方、感染源除去による歯周病治療によって炎症が消退すると、脳・心血管疾患発症のリスクを軽減できると考えられています。
これらは、適切なオーラルケアが単に口腔内の健康だけでなく、脳の健康を維持するためにも重要であることを示しています。毎日のブラッシングとフロスや歯間ブラシの使用、定期的な歯科検診は、健康な口と健康な脳を保つための最良の戦略です。
私たちの口は、全身の健康にとっても入り口と言えます。適切な口腔ケアは、全身の健康だけでなく、脳の健康にも大きな影響を及ぼします。健康な生活を送るために、日々のオーラルケアを怠らないようにしましょう。
明日は歯科衛生士の瀧澤さんが戸隠神社の奥社を訪れたお話です。美味しそうなスイーツの話もありますよ、是非ご覧くださいね。