オアシスでは診療に使用するグローブ(ラバーやニトリル製の手袋)は患者さん毎に新品に交換しています。
来院されている患者さんはよくご存じだと思うのですが、私などは一人の患者様の治療でも数回変えることがザラでセレック(セラミック治療)の時などは形成で1回、接着で1回、咬合調整研磨で1回ずつ変えています。仮に私が雇われた勤務医なら、院長に嫌味を言われそうです(笑)。
歯科医院も今でこそある程度の施設基準ができ、ディスポ(使い捨て)材料も普及しタービンや5倍速コントラの使用ごとの滅菌も増えてきています。
器具の消毒や滅菌、衛生材料の選択や使用方法などは医院の経営者の考えによってだいぶ変わります。
歯科大学での教育も年々進んでいます。私が歯科医師教育を受けた時代はグローブの使用は当たり前でしたが、実際に勤務した診療室では患者さん毎に交換する医院は少なかったように思います。まぁ、20年以上前の話ですので「笑い話」として聞いていただければ良いのですが。最初に勤務した医院では朝付けたグローブを半日取り換えさせてくれませんでした。今にして思うと「ありえねー」と思うのですが、そこの院長(当時60代)は素手で診療していましたのでもう何も言えません(笑)。「感染性廃棄物の処理費用だってバカにならないからね」がその院長の口癖でした。
当時の私にとって勤務は勉強が目的でしたので、数か月でその医院は辞めることになりました。
長野に来る直前の数年間、大学の先輩の歯科医院で勤めることになるのですが、その医院では当たり前のように患者さん毎にグローブを交換していました。やはり、学生時代に受けた教育ですよね。
上山田病院に勤務した時も、毎回グローブを取り換えるのでグローブのゴミが山のようになります。それを見て「あー、この先生はグローブを毎回取り換えているんだな。綺麗好きの主人も安心して連れて来よう」なんて言ってくださった方もいらっしゃいました。
まぁ、患者さんの目にとまるところにゴミ積むなって話ですが・・。
